どうも、法人1期目のハシケン(@conteanime)です。
当サイトの記事は2019年内まで個人事業主として活動していた時期に書いていたものも多くあるので、著者の肩書き等の違いについてはあらかじめご了承下さい。
会社を独立して開業した際、日本政策金融公庫という公的機関に創業融資の申請をしました。
公庫は独立開業時などに多くの人が頼る定番的なものですが、受理されなかったり希望額が減額されたりといったことも割とあります。幸いなことに自分は満額回答をいただくことができたので、始める際には助かったものです。
今後開業を考えてる方々に向けて公庫を頼るときのノウハウや対応策などをまとめます。
おことわり
申請前準備をしていた時には、ネットの情報に助けられたり振り回されたりしたものです。それくらい、何をどうするのがいいのかよくわからない部分が実際あるんですね。ケースバイケースというか。
事業計画書は必ず自分で書いてください。でないと絶対ボロがでます。代行業者に頼んで自分がよく知らない体裁の整った資料を提出するよりは、多少雑でも自分自身でつくった方が絶対相手に想いが伝わるはずです。
事業を興したい情熱は、事業計画書と同レベル程度の重要な判断材料になっている・・・と個人的には感じました。
用意出来る限りの資料をそろえて提示する
公庫は、持ち込まれた資料と面談によって融資を受理するかどうか判断します。
ですので、必要なものは全て出さないと始まりません。
隠しててあとで何か出てきたら印象は最悪ですし、受理が取り消されることだってあり得ます。出し惜しみは一切なしで臨むべきです。
また基本的な配慮ですが、資料は見やすく並べたり順番も気をつけましょう。
何に必要な金額か、具体的に示す
事業を興す上で初期に必要なものはすべて明確にし、見積もりもすべて取るつもりで臨みましょう。また、無理な計画になっていないかも直前まで吟味しましょう。過剰な金額、明らかに不足した金額にならないように気をつけてください。
自分の場合は最終的にかなり現実的なレベルに落とし込みました。そのおかげで返済的にも無理のない状態に出来ましたので一大決心だからとやみくもに突っ込むのではなく、リスクヘッジも常に意識しましょう。
わざわざ借りに行って、結果自分の首を絞めては意味ないので余裕を持った額を見越して臨む姿勢が大事だと思います。その方が実際に事業を始めた後も、無理なく進めていけるでしょう。
過去の経歴と、興す事業の関連性
夢を重視し過ぎるあまり、意外と見落とされるのがここかもしれません。
これからやりたいビジネスに対して、関連した事を過去に行ってきたのかそうでないのかは面談の際の話の説得力にも大きく影響してくるでしょう。
何より、未経験者の描くビジョンに首を縦に触れる人はそういないですし、そこを説得するための対策をあえて練るくらいなら、はじめからビジネスプラン自体を自分のフィールドに落とし込んで策定する方がはるかに楽なはずです。
情熱だけでカバーしきれない部分をキャリアがフォローしてくれたりもしますので、公庫に持ち込む前に今一度その事業計画は自分がやる意味のあるものなのかどうか、再考してみましょう。
絶対に嘘は書かない
事業計画書では数年先の予定を計画に落とし込んで提出する必要があります。その数字が荒唐無稽なものになっていては、突っ込み待ちでしかありません。
あくまでも事前の調査や過去の経験に基づいて、他人が納得できるような計画になっているか気をつけましょう。妙に着飾っても逆にマイナス要素となるだけですし、あくまでリアリティ重視です。
既に独立している人の意見を聞く
やはり経験者の方の意見は参考になる部分が非常に多いです。
事業を興そうという状況では様々な人の話を聴く機会も出てきますが、自分でビジネスを興していない人に限って妙に否定的な意見ばかり言ってくる場合が往々にしてあります。
そんな説得力の何もない意見に振り回されるのではなく、どうせなら経験者のアドバイスにこそ重きを置くべきです。
自分の話で恐縮ですが、自身の手で事業計画書を書けるようになりたくてTEPという団体が行っているビジネスプラン作成セミナーに参加しました。
実はそのセミナーに当初持ち込んだビジネスプランは実際に独立したものではなく全く違った分野のものだったのですが・・・様々な講師の方に揉まれたことでその後、自分の経歴をフルに活かしたプランにたどりつけました。
振り返っても、元のプランのまま開業に突き進んでいたら今どうなっていたか・・・ゾッとします。
泊まり込みがあったり、習得すべき情報量が時間の割にやたら多く大変でしたが充実した意義のある時間でしたので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
さいごに、
とにかく最大限準備して誠心誠意面談に臨む、これにつきます。駄目そうならいったん引きさがるというのも手ですので、無理をせず行いましょう。
また融資を求める際には、自己資金もある程度必要になります。自己資金は事業にかける情熱を測るバロメーターとも言われますので、あるとないとでは結果はかなり違ってくるはずです。
開業時融資に関しては家族・友人など身近に援助してもらうのは最後の手段に取っておいて、まずは公庫などの公的な機関に相談してみるのが一番だと思います。
公庫側は中小企業を応援するために設立された国の機関ですので、可能な相手には援助をしたい立場なんです。ですので、お金を出したくなるようなプランをしっかりと練り込んで素直な気持ちで相談にいくことがなによりも一番大事だと思います。
敵ではなくて、あくまで味方なんだと考えて接触しましょう。
返済利息に関しても場合によっては様々な特典を公庫側から教えてもらえますので、積極的に活用しましょう。
