どうも、法人1期目のハシケン(@conteanime)です。
当サイトの記事は2019年内まで個人事業主として活動していた時期に書いていたものも多くあるので、著者の肩書き等の違いについてはあらかじめご了承下さい。
自分は2015年の春に、希望退職制度を使って独立し個人事業主になりました。
事業立ち上げ後にやってきた中には失敗した部分やこうしとけばよかったなって部分もあります。だからって準備を完璧にしてから始めるのは、結局いつまでも始められない原因になるのでオススメしません。

会社から独立した人の進む方向は、おおまかに3つのステージに分けられます。
それぞれのメリット・デメリットや所感をまとめるので、起業独立を考えてたらぜひ参考にしてください。
会社を独立してまずは個人事業主になってみる
まずはここからってことも多いんじゃないでしょうか、自分もここから始めました。手軽な分、法人と比較した時には得の少ない部分もあるので現状での最善が何かよく考えて選択しましょう。
個人事業主のメリット
- 手続きが簡単
- すぐに始められ、すぐにやめられる
- 青色申告を使えば一定の節税も可能
個人事業主のデメリット
- 社保がなく、国保など割高感
- 経費にできる範囲が狭い
- 信用が少ない
所感
手続きに関連してですが、もし希望退職などの公的に認められる制度を経て個人事業主を始める場合は必ず国保・国民年金などの免除をハローワークで済ませてから税務署に届け出るようにしましょう。
自分をたきつけるための勢いも大事ですが、冷静さはそれ以上に大事です。
デメリットに関しては基本的に『法人』と比較して感じることが多いです、信用に関連したことでは下の記事にも書いてますのでぜひ参考にしてください。
個人事業主への発注や仕事紹介にある「法人の壁」を乗り越えろ!
利益が増えて個人事業主のままでなきゃいけない理由がないならいっそ一人法人化してしまうほうが、税金や信頼の面などからもいい場合があります。
事業にめどが立ったら一人法人も検討してみよう
個人事業主が法人化し、でも誰かを雇うわけではない状態が一人法人です。
一人法人のメリット
- 対外的に信頼度が上がる
- 個人事業主より節税ができる
- 国保→社保に出来る(デメリットと考える場合もあり)
一人法人のデメリット
- 登記代がかかる(20万前後?)
- 法人税がかかる
- 経理の処理が複雑になる
所感
個人的には、個人事業主→人を雇っての法人のパターンを独立前には想定していましたが、実際に事業を始めて感じるようになったのが『一人法人の形も全然ありだな』ということです。
人を雇ってなんぼだろと当然のように思ってましたが、やっぱり人を雇うのは想像以上の経費がかかります。最終的にそこまで行きたい想いはともかく、まずその前段階でしっかり足場を固めることが大事です。
事業を発展させるには大事な要素があります、ビジネスモデルがレバレッジの効くものかどうか?ということです。
1の仕事をして1の収入ではなく、1の仕事をしたら3や4の収入へと繋がる事業なのかってことですね。

一人法人でレバレッジさえ効くなら売上を際限なく増やせるでしょうが、そうでないなら人手自体を増やして稼ぎ口を増やさないとある程度以上の売上向上は難しくなります。
ビジネスの種類によって変わる部分なので良い悪いの話じゃないですが、レバレッジが効いたほうが利益を得る効率は圧倒的に良くなります。ビジネスプランを考えるとき、必ずレバレッジの発想はどこかに持っておくべきでしょう。
組織化して社員を雇う
いよいよ他人を雇って会社組織を作っていくステージです。反面大きなリスクも抱えるので冷静に検討する必要がある方向性ですね。
会社として人を雇うメリット
- 雇用を生み出し、社会に貢献できる
- 受けられる仕事の量と幅が増える
- 部下ができて社長感が高まる(?
会社として人を雇うデメリット
- 人件費がかかる
- 教育の必要がある
- 思い通りに動いてくれない
所感
社長さんの知り合いをみると、ひたすら会社存続のために身を削ってるだけの人もいます。

もちろん好きな仕事を存分にやってる社長さんもいるんで様々ですが、手掛けるビジネスに合う状態かどうかの判断が大事なんでしょう。
良くも悪くもアウトソーシングは今普通なので、社員を抱えることが重要じゃない仕事もあるんですよね。一人法人のまま進めたほうがいい場合もあるでしょうし、一番悪いのは世間への見栄や体面などでなんとなく社員を加えちゃうことでしょう。
結果、人件費でキャッシュフローが回らなくなり破産・・・となっては身も蓋もないので、会社組織を大きくしていくのもいいですがビジネスの方向にあった舵取りこそが大事なんだと思います。
結局、独立開業した人間はどうしていけばいいのか?
『はじめの一歩を踏み出そう』という、起業家志望者向けの有名な本があります。
事業を立ち上げる人には職人・マネージャー・起業家の三つの人格が必要で、どれか一つに偏るとうまくいかないことが多く、三つの要素をバランスよく動かすことが求められるそうです。
- 純粋な職人であり続けたければ個人事業主
- マネージャー的要素を加えるなら一人法人として回す
- 仕事の幅をより広げていくのなら人を雇って経営者として指揮する
・・・そんな風に考えてみるといいんじゃないでしょうか?

まとめとして
起業準備の時と実際を体験した後では、やっぱり見えてくるものにも大きく違いが出てきます。甘い想定だったよなあという部分と、もうちょい大きく見積もってもよかったかな・・・ってのが入り混じってる感じですね。
『金持ち父さん貧乏父さん』というシリーズに、【分析麻痺】という言葉が出てきます。事前の準備にとらわれすぎて、実際の行動に踏み出せない状態を指した言葉です。
起業というのはリスクが大きく感じられて慎重になりすぎますが、チャンスと見たらリスクを取ってでも一歩踏み出すのが起業家の起業家たる所以と言われます。
(2023/06/05 22:26:00時点 Amazon調べ-詳細)
もちろん避けられるリスクは避けて行くべきですがそれも踏まえた計画を立てて、いざ好機と見たらとにかく走りださないと得られるものなんて何もありません。
現状に留まっていることと、変えようとすること。
どちらがリスクかは考え方次第ですが、計画と目標がある程度見えたのなら進みだすのは無茶なことじゃありません。
ただし現在は、現状維持を狙うほうがリスクになりかねない時代です。
独立して失敗した人もいれば、成功した人も大勢います。色々な話を参考にしつつ、自分がどうしたいか見つめ直すのもきっと必要なんでしょう。
自分で人生をコントロールする余地があるのは、独立のもっとも得難い貴重な部分だと感じます。可能性が先に何かあると考えるだけでも、人生結構楽しくなるものですしね。
[voice icon=”http://conte-anime.jp/system/wp-content/uploads/2016/06/959fc6cb5c034dd395686d5a9fd0bf2e.png” name=”hashiken” type=”r big”]独立して事業を立ち上げるとたしかに苦労することはめっちゃ多いですが、会社員だった時より独立した今のほうがはるかにやりがいあって楽しいですよ[/prpsay]