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どうも、法人1期目のハシケン(@conteanime)です。
当サイトの記事は2019年内まで個人事業主として活動していた時期に書いていたものも多くあるので、著者の肩書き等の違いについてはあらかじめご了承下さい。
独立して一人でビジネスや事業を行っていくと、どうしてもやらないといけないのが「お金の管理」です。

最近は、個人のお金の収支に関しては手ごろで便利な「クラウド会計ソフト」を使用するのが一般的です。
今回はそんなソフトをはじめとして、お金管理で重要なポイントをくわしくまとめていきます。
会社を独立した個人事業主は日々のお金の出入りを自分でつけていく必要がある!

ビジネスとしてのお金の管理の必要性とは?
帳簿をつける本来の意義は、
・事業の状態を正確に数字で記録するため
・損益と収支のズレを早期に把握し対処するため
・予実管理をし、数字という明確な目標をしっかり立てるため
・・・という点にあります。
日々のお金の動きや売り上げの推移が一目でわかれば、あなたの事業の状態をいつでも把握できます。

帳簿の義務=「帳簿への記帳」と「記録の保存」である
確定申告において「事業所得」として所得を申告するなら、「青色申告」「白色申告」に関わらず記帳とその保存が義務となります。
つけるべき帳簿の種類は各申告によって変わりますが、保存の義務はどちらも基本7年間です。
白色申告:法定帳簿の記帳……収入金額と必要経費を記載。書式は自由
青色申告1:簡易簿記の記帳……現金出納帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳
青色申告2:複式簿記の記帳……主要簿(総勘定元帳・仕訳帳)・補助簿(現金出納帳・預金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳)
+確定申告時に「青色申告決算書」(損益計算書と貸借対照表)の提出
※(青色申告1は「青色申告特別控除」が10万円、青色申告2は65万円になります)

「複式簿記」の記帳が面倒そうだといっても、今回紹介する会計ソフトを使えば入力作業は「簡易簿記」の記帳と実は大差ありません。
さらに青色申告対応のソフトなら、申告書だけでなく「主要簿」や「青色申告決算書」まで自動生成してくれます。
お金の管理や確定申告の準備は便利で安い「クラウド会計ソフト」を使うのが最近の常識
会計素人や会計処理にできるだけ時間をかけたくない人は、会計ソフトでの記帳こそ早く確実で安全です。

会計ソフトにはPCインストール型とクラウド型とがありますが、パソコンやスマホで正確かつ効率的な会計管理ができることはメリットとしても大きいでしょう。
さらに基本補助簿を入力するだけで、主要な帳簿や決算書まで自動生成できる点はとても重宝します。
▼会計ソフトを使うメリット
・時間と労力の節約、正確で効率的な処理ができる
・必要な入力環境がすでに整備されている
・各種集計が自動計算される
・青色申告対応の会計ソフトなら「主要簿」・「青色申告決算書」も自動生成される
・「試算表」や「決算書」も自動生成できる
事業に関するお金管理をあなた自身でおこなうことのメリットデメリット
事業規模がさほど大きくない時点や会計担当者・税理士を雇う余裕がないときは、会計処理もあなた自身で行うはずです。
ただ、自らフルに行う会計業務は当然時間や労力の負担になります。

いずれは税理士を頼るにしても、帳簿の仕組みを多少なりとも理解していないとすべて丸投げになってしまいます。それでは自らのビジネスの会計なのにブラックボックス化しかねません。
わからないことがあったら会計ソフトのサポートを活用したり、税務署にアドバイスを求めたっていいんです。

▼あなた自ら会計業務を行うメリット
・コストが会計ソフト代だけで済む
・キャッシュフロー・事業の成長を全て把握できる
・経験を積んだ分が知識となる
・好みの会計ソフトが使える
・税理士の意見を尊重しなくてよい
▼会計業務を自分で行うデメリット
・慣れるまでに多少の時間がかかる
・間違いに気づかない場合もある
・勘定科目・仕訳の分類に迷う
・確定申告を毎年自身で行わなければならない
・可能な経費計上や控除を見落とし、税金が高くなっている場合がある
・何がわからないのかさえ気づけないことも?
顧問税理士と契約することについて
事業が拡大していき、あなたのしなければならない仕事が増えてくると会計業務にかける時間はより負担となってくるかもしれません。

▼税理士と契約すべきタイミング
・毎年の確定申告作業をお任せで管理してもらいたいとき
・消費税納付義務が発生(売り上げが1千万を超え)し、会計業務が増えたとき
・経費や控除を明確にし、より節税をしたくなったとき
・家族以外の従業員を雇用したとき (給与計算、社会保険・労働保険の事務負担が増えたとき)
・法人成りを検討しはじめたとき
▼税理士のおもな役割
・税務代行:税金に関わる申告・申請の代行……納税
・税務書類の作成:税務代理に関わる書類作成……各記帳・確定申告書の作成
・税務相談:税務に関わる相談……節税対策・経営アドバイス
税理士と顧問契約することで記帳・確定申告・納税にかける手間が減り、さらに節税・経営アドバイスも受けられます。
多少の固定費はかかりますが、数字が苦手・会計知識に乏しいのなら受ける恩恵は十分あるでしょう。
税理士を雇うコストは、事務所によっても様々でかつ扱う会計業務の量や収益規模によっても変わってきます。
ただ税理士費用は経費として計上できるため、事業所得がそれなりならばさほど大きな負担にはならないでしょう。

個人事業主が税理士に相談すべきタイミング・費用相場・メリットを実例紹介!
▼税理士と契約することで得られるメリット
・とにかく時間の節約になり、事業に専念できる
・経費、控除などの税務のアドバイスがもらえる
・正確な会計帳簿及び確定申告書を作成してもらえるので、申告時に慌てなくて済む
・税法上の特例などを活用して節税することができる
・会計担当者を雇うより人件費がかからない
・お金管理に関してムダに一人で悩むことがなくなる
▼デメリット
・年間固定費(顧問料)がかかる
・全てを丸投げすると、キャッシュフローがつかみにくくなる
・任せきりになりすぎると自身の知識がつかない
・経費計上するには、税理士を納得させないといけないことも
・会計ソフトが限定される場合もある
▼税理士についてより詳しく知りたい時はこちら!
個人事業主が確定申告を税理士に頼むメリット・費用を実例解説!2021年最新版
2019年、おすすめのクラウド会計ソフト

どうせやるなら便利な「クラウド型会計ソフト」を使って、銀行口座やクレジットカード・POSレジなどと情報を同期させ一括管理で楽をしてみてはどうでしょう?
▼クラウド会計ソフトの特長
・ソフトウェアを購入する必要がなく、PC・モバイル端末等どこからでも利用できる
・ネットバンクやクレジットカードの情報を同期し、データの自動取り込みができる
・税理士と連携・データ共有すれば、オンラインでリアルタイムな対応が可能になる
・常に最新のバージョン、法改正への対応が簡単
・バックアップの必要がない
・一定のランニングコストがかかる
・書類の保存義務のための出力が必要
数あるクラウド会計ソフトの中でも、現在多くの個人事業主に使われていておすすめなのは「マネーフォワード クラウド」と「freee」の2つです。
基本的な機能は双方とも押さえているので、一概にどちらがいいとは言い切れません。
行っている事業の特長により仕訳数やパターン数も違いますし、把握したい各種レポートも変わってきます。ユーザーインターフェースの面でも個人の入力の好みの差が大きく影響してくるでしょう。

MF(マネーフォワード)クラウド
公式サイト:https://biz.moneyforward.com/
▼特長
・銀行口座・POSレジ・アフィリエイト等と連携し、データ入力や仕訳を自動化できる
・人工知能(AI)がビッグデータを元に勘定科目を提案。使うほどに入力・仕訳が楽になる
・PCだけでなく、スマホ・タブレットにも対応。スマホでレシートを読み込んで経費精算もできる
・必要に応じて利用サービスを選べる。無料で自動アップデート対応
▼「マネーフォワード クラウド確定申告」でできること
・会計業務……取引明細データの自動取得。仕訳の勘定科目を自動提案・ルールの学習機能あり
・確定申告書類の自動生成……確定申告書B、青色申告決算書など
・分析アプリに対応……いつでもどこでもキャッシュフロー分析や収益・費用分析ができる
・連携サービス……銀行口座やカードだけでなく、決済・POS・クラウドソーシング等と連携可能
・乗り換え……他社会計ソフトからの移行にも対応
▼その他の提供サービス
・MFクラウド給与: 給与計算、年末調整
・MFクラウド請求書: 請求書の作成、送付、管理。
・MFクラウド経費: レシート自動読取り経費入力、領収書の電子保存
・MFクラウドマイナンバー: マイナンバー管理
・MFクラウド勤怠: 勤怠管理 など
▼料金関連
無料体験……有(1か月間)
初期費用……0円
基本料金(個人)……パーソナルライト:月額1,280円 (年額11,760円)
パーソナル:月額2480円 (年額23,760円)
パーソナルプラス:年額35,760円
▼「freee」と異なる主な点
・使用感……経理経験者にとって使いやすいソフトである反面、初めて経理を行う事業者にとってはややハードルが高い仕様。銀行口座・クレジットカード以外にも連携サービスが多く揃っている点が強み
・発生仕訳の入力方法……振替伝票形式。経理経験者にとってはわかりやすい入力画面
・補助科目の入力……従来の会計システム通り
・仕訳の登録……一括登録。1度設定すれば次回以降は勘定科目と摘要が自動で割り振られる
・クレジットカード利用の取込機能のタイミング……利用の都度(カード会社が取引を把握したら)取り込み
・親子カードの連携……全ての親子カードともに取得できる
・モバイル対応……財務状況の閲覧のみが可能で、仕訳などの経理業務はできない
・請求書郵送代行……1通180円
・電話サポート……あんしん電話サポート付きベーシックプランのみ可。通話料がかかる
・チャットサポート……営業時間中(平日 10:30〜17:00)
freee
公式サイト:https://www.freee.co.jp/
▼特長
・口座やネットバンクやクレジットカードを連携させ、自動仕訳による帳簿作成ができる
・利用明細を自動で取得し、データからAIを使って勘定科目などを推測してくれる
・帳簿付けしたデータを元に、損益や資金繰りのレポートを作成でき経営分析まで可能になる
▼「freee」でできること
・会計業務……手入力の際も勘定科目は覚える必要なし。請求書を発行すると内容を自動で帳簿づけ
・確定申告書類の作成……質問形式での申告書の作成も可能
・レシートの自動入力……アプリを使ってレシート画像をAIが自動解析し文字情報から自動で経費などを入力
・連携サービス……ネットバンクやカードを連携すると自動で明細を帳簿づけ。各種レジや決済と連携も。
・電子申告に完全対応……自宅から電子申告も可能(要マイナンバーカードの申請)
▼その他の提供サービス
・人事労務freee: 勤労管理、給与計算
・会社設立freee: 会社設立の手続き
・開業freee: 個人事業主の開業手続き
・マイナンバー管理 freee: マイナンバー管理
・クラウドERP: 統合基幹業務システム など
▼料金関連
無料体験……有
初期費用……0円
基本料金(個人)……スターター:月額980円(税抜)
スタンダード:月額1,980円(税抜)
プレミアム:年額:39,800円(税抜)
▼「マネーフォワードクラウド」と異なる主な点
・使用感……視覚的にわかりやすくサポート類が豊富だが、独自のユーザーインターフェースのため従来の会計ソフトとは造りが異なる点も多い。モバイルアプリの使い勝手がよく、スマホ等での利用にも向いている
・発生仕訳の入力方法……入力項目に「借方」「貸方」がなく、連携した入出金明細から発生仕訳を自動で作成する機能がある
・補助科目の入力……補助科目の代わりに「取引先」・「品目」などのタグを使って取引を分類・集計する
・仕訳の登録……自動登録。同じ取引が発生した時に自動で登録までしてくれる
・クレジットカード利用の取込機能のタイミング……支払金額が確定したタイミングでの取り込み(毎月の締め日後)
・親子カードの連携……一部のカードを除き、主契約のカードの明細しか取り込めない
・モバイルアプリの対応……多くの機能が使えるのでどこでも経理業務ができる
・請求書郵送代行……1通150円
・電話サポート……プレミアムプランのみ可。予約制でだが通話料がかからない。
・チャットサポート……平日10:00-12:00、13:00-18:00
会計業務のポイントまとめ

事業の状態把握や推移をみてとれるだけでなく納税や決算の処理にも不可欠な業務となります、いかに正確かつ効率的に行えるかが事業の成功のカギを握るポイントの一つともいえるでしょう。
▼会計業務の6つのポイント
・「事業所得」で確定申告するためには、帳簿の記帳と保存をしっかり行いましょう
・複式帳簿を理解して「青色申告特別控除」満額65万円を適用できるようにしましょう
・効率・正確性を求めるなら会計ソフトを使いましょう
・事業に専念したい、会計業務に時間・労力をかけたくないなら税理士に頼みましょう
・経費・控除を理解して、節税ポイントを見逃さないようにしましょう
・クラウド会計ソフトを活用して、業務効率をさらに上げましょう
まとめ
お金管理をスムーズにするためには、あなたが屋号を持っていたら専用の「屋号付き銀行口座」やビジネス用「クレジットカード」を使用することも欠かせません。
個人事業主やフリーランスの屋号付き銀行口座おすすめはここだ!【2022年最新版】
個人事業者やフリーランス専用クレジットカードは早めに作るべき⁉
そのうえで、今回紹介したようなクラウド会計ソフトに紐づけておければ日々の会計業務はぐっと楽になるでしょう。

悩んだら税理士なども利用してラクに円滑に進められる環境を作っていきましょう!
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個人事業主が税理士に相談すべきタイミング・費用相場・メリットを実例紹介!